コンプレックスって必ずみんな持っているものだと思う。
最近太っちゃってさ!とか、
ここにシミが・・・っていうのじゃなくて、
もっと小さい頃から持っているコンプレックス。
今、現在の自分の性格の一部となったコンプレックス。
私のコンプレックスは足が遅かった事だ。
小学校の頃、みんなが1等賞を狙えるようにと、
運動会の徒競走がタイム順だった。
速い子は速い者どうし、遅い子は遅い者どうしで走るのだ。
私の列はいつも、私以外みんな太っていた。
中学校の時にタイムを測るレースがあった。
私が走った後には、みんなが
「どうして本気を出さないの?」
と尋ねた。
ふざけて走ってるんだと思われていたのだ。
そのせいか、いまだに走るとなると恥ずかしい。
私の根っこには今でも、運動会が憂鬱だった小さい私が住んでいる。
私の妹は小学校の頃、オソロシク頭が悪かった。
授業なんか全くわからないし、興味もなかった。
それでも先生が
「わかる人~~」
って言うと、手を上げたくて上げたくて、一番に
「は~い!!」
と手を上げて先生に指されると、
「わっかりませ~~ん!」
と平気で答えた。
小学校中学校と、先生に怒られてばっかりの生活を送ってて
なんとも思わず来たけれど、
高校に入って女子校の友達に影響されて、
これまでの人生が恥ずかしくなったらしい。
女子校から短大に無試験の推薦で行ったけれど、
そこで努力することを覚え、主席で卒業した。
その後に入った証券会社でも資格試験を受ける度、
トップクラスの成績だったらしい。
コンプレックスがあるからこその努力だったに違いない。
私だって、そんな妹を偉いと思うし、頭が悪いなんて露ほどにも思わない。
でも、お姉ちゃんと比べられ、叱られ続けた妹は今でも、
「お姉ちゃんが思うほど、私、バカじゃないのよ」
と、呟いたりするのだ。
妹の根っこにも、
「な~にやってるの~!!(゛ `-´)/ 」
と叱られて、毎日廊下に立たされていた小さな女の子が
今でも住んでいる・・・。